- post:: 2018/11/11
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2018, tech, Book Review
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Book
エンジニアの知的生産術を読んだ(仮)¶
何故(仮)かというと、全部を通しで読んでいない為。
知的生産術というだけあって本書の扱う範囲は広い。 パラパラ読んでみて必要な情報を扱う章に絞って読んでみた。
対象読者¶
表題に「エンジニア」とついているが、情報を扱う人なら誰にでも使える事が殆どだ。
既に自分の情報整理方法がある人には向いていない本だが、情報をどう整理するのか迷っている人や整理方法の再検討をしたい人どちらにも有用だと思う。
読み方¶
読者が理解しやすいように説明が丁寧でコラムや脚注が細かい為、ハウツー本でなく読み物としても面白い。 自分はハウツー本として期待していたので、逆に丁寧に過ぎるなと感じた。
とにかく知的生産術を知りたい人と読み物として読みたい人は最初から読むのが一番だと思う。 そうでない、ハウツー本として読みたい人は目次から今の自分が知りたい章について読むのが良いと思う。
章ごとに内容が明確に区切られているので、その時知りたい部分を章ごとに読む事もしやすい。
最初に読む章¶
第4章 効率的に読むには、を最初に読むのがおすすめ。
この章で書かれている方法を実践しながら本書を読み進めると、章の内容を理解しやすい。 また、効率的に読む実践方法をすぐに参照できるので練習にももってこい。
読む速度のピラミッド¶
この章でメインとなっており特に面白いのがピラミッドの図。 読書速度について、まったく読まない〜1冊50時間かけて読むを8段階に分けて考察している。
自分の読書速度と読書スタイルがどの位置にあるのかを知ることができるし、本から知識を得たい時にどう読めば良いのかの例も載っている。
最近はノートを作ることがなくなってしまったが、何か詳細に調べたい事があった時は「1冊に40時間かけて読む」を参考にしようと思う。
第5章¶
第5章 考えをまとめるには、自分の持つ情報量の量り方とKJ法について実践方法が書かれている。
以前KJ法を知った時には手順が多く面倒だなと試すこともなかった。 この章では社会人向けチューニングといってステップを省略したり中断できるようにしたりする方法が書かれていて、これならできるかもしれないと思わせてくれる。
メモでも付箋でも電子化したほうが後々使いやすいのだが、隙間時間に作業する際にパスワード入力などする手間が思考を妨げてしまうのでアナログな方法に頼るのがベストかなと思う。
エンジニアの読み進め方¶
おそらく本書を手に取るだろうソフトウェアエンジニアは何らかの技術情報を調べ、内容を理解し、理解した結果を出力(ソースコードorブログ等)するはず。
第4章 効率的に読むには→第5章 考えをまとめるには…と作業フェーズに合わせて読み進めるととっつきやすいと思う。
未読の章¶
第2、3章と第6、7章は今の自分には心惹かれる項目がなかったので詳細には読んでいない。
第2章はやる気について、第3章は記憶についてなので、既にある情報をどう扱うかという視点で見た知的生産とは少しテーマがずれている気がしたというのも理由だと思う。 これらについては読み物として楽しみたいと思う。
第6、7章は新しく何かを始める際に第1章と合わせて読むのが良さそうだと思っている。